TAIZAR
丹後の歴史21
皆さん、こんにちは。いや~、ほんまに寒くなりました。昨日は、昨年より7日
早い木枯らし1号だとか・・・。一気に紅葉が進みそうですね。私にとっては一番嫌な
季節がやってきます・・・。もうすでに喉が痛く・・、今夜は家でじっとしていようか
と・・・。
では、今日も丹後の歴史を・・・、
京丹後市大宮町周 にある大宮売神社。
ここは昭和26年(1951)の大宮町誕生時、大宮売の神社名が採用され
町名の由来にもなっている延喜式内社で、丹後二の宮として厚い信仰を集め
る町の歴史的シンボルです。
祭神は大宮売神・若宮売神で、このうち若宮売神は豊受大神であるという
説が存在しています。大宮売神は、あめのうずめ命であると言われています。
一説によると大宮売神は 女(シャーマン)のことであり、勾玉は木の枝に
つけて祈祀の道具としたそうです。シャーマニズム信仰は、大陸の影響を受けて
流入したと考えられています。
大宮売神社の境内とその周辺からは、弥生時代後期から古墳時代にかけて
のものと考えられる勾玉、管玉、各種の祀土器等が明治44年(1911)に出土して
います。神社がここに設置される前までは、政の拠点が置かれていたとされ、出土
しているものはその名残を表しているものであろうと言われています。当地の古代人
の祭りや祈りといったものを知る具体的な手がかりとなるものです。
大同元年(806)に創設されたという大宮売神社の境内にある2基の石灯篭
のうち1基は、徳治2年(1307)の銘があり、鎌倉時代の石造美術品として大変
貴重なもので、国の重要文化財に指定されています。
大宮売神社の秋祭りには、郷土芸能の神楽、太刀振り、笹囃子などが奉納
され、京都府登録無形民族文化財になっています。大宮売神社の展示室には
古額(小野道風書伝)や境内から出土した土器、鉄剣、古文書などが展示されて
います。
一の鳥居から社頭まで約150mの参道は、両側に石灯篭が並ぶ地道の参道